感謝の気持ちで支える
頼れる後継者
福島駅から車で10分ほど、交通量の多い国道4号線沿いに店を構える『阿武隈うどん 正伍郎』は、小山豊さんが1976(昭和51)年に『味のこやま』として独立・創業した。1980(昭和55)年に現在地に移転し、令和元年に店舗を新築したが、新装開店直後に火災に見舞われ、その後再建した。
豊さんは「リニューアルした直後に火災が起きて意気消沈していました。でも次男(小山剛さん)の妻(小山明美)に励まされ、店を手伝ってもらったおかげで再建することができました。本当の娘のようで、店のことでは感謝してもしきれません」と話す。現在、『阿武隈うどん正伍郎』の経営を担うのは明美さんだ。明るい人柄で、知人などがパートとして働いてくれるなど、店の経営に大きく貢献している。明美さんは「店は父と、それを支えてきた母(小山喜世子さん)の2人の努力があってこそ今につながっています。その努力の結晶を守りたいと思っています」という。