そばの散歩道

お店紹介

各地の名店

群馬県桐生市『藤屋第一支店』

 JR 桐生駅・東武桐生線新桐生駅のいずれからも車で10分ほどの場所にある『藤屋第一支店』は、現店主・大川順司さんの父親・大川弘さんが桐生市内の『藤屋本店』からのれん分けし、開業した店だ。創業した場所からは少々店が移転し、現店舗は1996(平成8)年に建て替えた。
 桐生はかつて絹織物の名産地として知られ、市内にも多くの工場が軒を連ねていた。そうした工場への出前需要などで麺類店をはじめ、飲食店も数を増やした。大川さんは「子供の頃は、学校から帰る途中に織機の音を聞かないことはありませんでした。当店も出前が多かったのですが、時代の変化とともに店売りが中心となり、車での来店されるお客様が増えたので、駐車場を確保しました」と、経営環境の変化を話してくれた。

『藤屋第一支店』の店舗内外観。
 当地では麺類はうどんが中心、幅の広いひもかわも良く知られている。週末になると、県外からひもかわうどんを求めて来店されるお客様も多い。かつては、秋の彼岸から春の彼岸までの季節商品だったひもかわは、多くの店で通年メニューとなり、『藤屋第一支店』でも年間を通じて提供している。「ひもかわは煮込んで食べるのが一般的でしたが、最近はもりで食べる方が増えました。お土産用のひもかわは厚めに作っていますが、店で提供するひもかわは、ゆで時間やもりで食べた時の食感を考慮して、薄めに製麺しています」という。実際に食べてみるとよくわかる。
 大川さんは支部長として、うどんやソースカツ丼を地域のご当地グルメとしてPR する活動にも貢献している。桐生支部では桐生を「うどんのまち」としてアピールする他、親子うどん教室なども開催するなど、様々な活動を行っている。こうし活動が評価され、昨年には関東商工会会議所連合会の「第19回ベスト・アクション表彰」を受賞した。また、2018(平成30年には桐生支部と市内飲食店組合が合同で「桐生ソースカツ丼会」を結成、「ソースカツ丼」を桐生のご当地グルメであることを発信している。 
 自店で伝統の麺類食を守る傍ら、地域の魅力発信にも貢献している『藤屋第一支店』。週末には県外からお客様が訪れるところを見ると、地道な努力が形になっていることが実感される。
「カレーもり(ひもかわ)」などカレーメニューは人気がある。「ソースカツ丼」は桐生のご当地グルメとしても有名。

藤屋第一支店

群馬県桐生市新宿3-5-8

0277-44-8240