そばの散歩道

お店紹介

各地の名店

茨城県笠間市『手打ちそば処 のざわ』

 JR水戸線・稲田駅近く、国道50号線沿いに店を構える『手打ちそば処 のざわ』は、笠間稲荷神社や笠間焼の陶芸関係の観光施設なども近くに立地する。「笠間地域は1年を通してイベントが多いので、週末はお客様が多くなります」と話すのは、2代目店主・阿部俊男さんだ。現店舗の近くで化粧品店を営んでいた、阿部さんの奥様・阿部清美さんの叔父がそば好きで、そば店を開店したいと、親族の経営する料理店で阿部さんと一緒にそばの提供を始め、1986(昭和61)年に現店舗で新装オープンした。
 『手打ちそば処 のざわ』のそばは笠間市内で栽培された常陸秋そばを、農家と契約して1年分仕入れ、そばの風味を活かすよう太打ちにした、食べ応えのあるそばが特徴だ。そば粉の品質が良いため、「そばがき」の注文も多い。特に秋から春に提供する「きのこけんちん」「きのこけんちんもり」は店の看板商品になってる。阿部さんは「妻の叔父がきのこ採りの名人で、茨城県では良く食べられるけんちんそばにきのこを入れた独自の「きのこけんちん」を作ったのです」と話す。きのこ以外にも根菜類やこんにゃくなども入り、体も温まる一杯になっている。

『手打ちそば処 のざわ』の店舗内外観。
 現在、店は3代目・阿部俊太郎さんとともに営業している。俊太郎さんは、若い力で、地域の個人店ではまだ珍しいモバイルオーダーの導入など、新しい取り組みも積極的に行っている。そうした中で作り出したメニューが「美明豚のカレーつけ」だ。県内行方市のブランド豚である美明豚を使い、ナス・ピーマン・カボチャ・レンコン・タマネギを合わせたカレーつけ麺は、スパイシーさもあり、お客様にも好評を得ている。残った汁も楽しんでもらおうと、ご飯を一口つけているのも、お客様の心理が良くわかっているといえる。また、笠間は栗の名産地としても知られており、地元産の栗を使った「栗プリン」も制作。1日15個限定だが、秋の季節商品としてお客様に喜ばれているという。
 そば好きが高じて開店した『手打ちそば処 のざわ』は、まさにそば好きのお客様が、店を目指して来店する店として認知されるようになった。そして、今後は頼りになる後継者を得て、次の世代へとその味が受け継がれてゆく。
「きのこけんちん」は10 月頃~ 4 月頃の人気商品。3 代目・阿部俊太郎さんが考案した「美明豚のカレーつけ」は、太打ちのそばにカレー汁がよく絡む。
 

手打ちそば処 のざわ

茨城県笠間市稲田1414

0296-74-3876