
長野県長野市『小菅亭』
長野県を代表する名刹・善光寺の門前には、数多くのそば店が軒を連ね、各店が店の特徴を出そうと切磋琢磨しながら営業してきた。その中でも『小菅亭』は、1894(明治28)年に創業、昭和天皇・高松宮殿下が行幸の際にそばを御奉仕した歴史がある店だ。4代目店主・小菅志朗さんは「開業当初は善光寺の敷地の中で営業していたと聞いています。火災予防のために立ち退きになり、1941(昭和16)年に現在の場所に移転しました」と話す。
地元の方や観光客が主な客層で、冬場は比較的落ち着いているが、春先から秋の紅葉シーズンまでは忙しくなる。店舗以外にホテルなどにそばの卸売をしている他、ネット通販やお土産用のそば・そばつゆの販売など販路を拡大してきた。お土産で販売している商品を手に取ったことで、店の存在を知り、来店される動機になることもあるという。かつては長野駅構内の駅そば店にそば・汁を納品していた。当時としては珍しい生そばを使っていたこともあり、お客様にも喜ばれていたが、駅の改装を機に閉店した。