そばの散歩道

お店紹介

各地の名店

母親から受け継ぐ名物食堂
地域の名物料理も提供

 JR羽越本線・羽後本荘駅から車で10分ほどの場所にある『寿楽』は、新潟県と青森県を結ぶ国道7号線沿いに店を構えている。現店主・佐々木亮さんの母親が1966( 昭和41)年に店を始めた。佐々木さんは「国道の開通を機会に母親がこの店を始めました。場所柄、県内外を問わずお客様が来店されます」と話す。

『寿楽』の店舗内外観。店内はホール・座敷ともに余裕のある空間になっている。
  『寿楽』の店内は広く、余裕のある造りになっている。ホールのテーブル席、広々とした座敷席を合わせると、100 名以上が入ることができる。清掃は行き届いており、1995(平成7)年に建て替えてから約30年になるが、年月の経過を感じさせない。品書きは開店当初から変わらないものが多く、母親の味を受け継いでいる。佐々木さんの代になってからは、秋田県のご当地麺類である稲庭うどんのメニューを増やした。『寿楽』で使用している稲庭うどんは、発祥と言われている秋田県湯沢市『寿一』が製造しているものを使用している。昔から変わらぬ製法で作られた稲庭うどんは滑らかでコシが強いことが特徴だ。単品の「稲庭ざるうどん」をはじめ、秋田の郷土料理であるきりたんぽを使った「稲庭きりたんぽうどん」などがあるが、母親から受け継ぐ名物食堂地域の名物料理も提供秋田県由利本荘市 寿楽『寿楽』の店舗内外観。店内はホール・座敷ともに余裕のある空間になっている。全国的にも有名な比内地鶏を使った「比内地鶏親子丼」と稲庭うどんがセットになった「比内地鶏親子丼・稲庭ざるうどんセット」「稲庭うどんセット」(温かいうどん)は、『寿楽』を代表する人気商品になっている。
 他にも定食類や中華、単品料理など幅広く提供し、地域のお客様と県外から来店するお客様という幅広い客層に対応している。
「比内地鶏親子丼・稲庭ざるうどんセット」と温かいうどんの「稲庭うどんセット」は、特に県外から来店されるお客様に好評だ。
秋田を代表する郷土料理きりたんぽを使った「稲庭きりたんぽ」うどん。
これから寒い時期になってくるとなってくると「味噌肉鍋定食」など体が温まる商品の注文も増えてくる。
 外壁に「めし」と大きく表示され、食堂であることを主張している。創業から半世紀を超えた『寿楽』は、お客様も複数の世代にわたって来店されるという。母親が作り上げた味を受け継ぎながら、新たな味も提供することで、店もお客様も次世代へと受け継がれてゆくことだろう。

寿楽

秋田県由利本荘市石脇赤兀1-28

0184-22-1159