学生のお腹を満たす
一息つける店
近鉄名古屋線・江戸橋駅から歩いて10分ほどの場所にある『八百音』(やおおと)は、すぐ近くに三重大学のキャンパスや、医学部附属病院が立地し、1973(昭和48)年の開店以来、三重大学の学生など関係者に愛されてきた店だ。
創業者で店主の寺村貞一さんは、滋賀県の出身で、子供の頃に津市に転居、中学校卒業後に親戚が三重県庁近くで営んでいた『八百音』に入店して修業を積んだ。
「中学校を出て、特別にやりたいこともなかったところ、叔父から自分の店で働くように言われたことで働くようになり、その後独立して今の店の近くで創業しました。2001(平成13)年に移転して、新店舗となりました。最盛期は『八百音』は7店舗あったのですが、現在はこの店だけになりました」と寺村さんは話す。今の店は2代目・寺村公一さんが中心となり、公一さん夫婦と禎一さん夫婦の家族4人での営業だ。以前は出前も多かったが、人手の問題もあり、現在は忙しくない時間に近くだけ注文を受けている。