国産小麦のみで製麺するうどんは、モチモチした食感が楽しめる。地域では固いうどんはあまり好まれないため、20分ほどゆでる。ゆでおきはほとんどせず、時間がかかることをお客様に伝えている。鰹節・いりこ・利尻昆布で取るだしは上品な仕上がりだ。「大阪で暮らしていたので、関西の味に慣れていることと、あえて店の周辺にはない味を提供しようと、あえて関西寄りの味にしています」という。
一番の売れ筋は「海老天うどん」、若い方にはボリュームがある「とり天うどん」も好まれている。「きつねうどん」があまり出ないのは意外だった。だしに使った鰹節の佃煮といりこをサービスで提供し、喜ばれている。また、池田さんの母親・きみ子さん手作りのおはぎも好評だ。
池田さんは「小さい子供が「おいしい」と言ってくれたり、親御さんの「こんなにうどんを食べたのははじめて」という感想を聞いて、店を始めて良かったと実感します。自分の実家で好きなようにやっているので、気軽に色々なことに取り組むことができます」と話す。また、地域活性化に結びつけようとフリーマーケットや手づくりバッグ・小物の即売会などイベントも企画する。
『めん処池田』は、手間をかけたうどん専門店の味を提供するのみならず、地域コミュニティの核になる場所としても期待できそうだ。
<店舗ホームページ>
https://mendoko-ikeda.com/