店を受け継ぎ
自身で内装をデザイン
JR 東海道本線・藤枝駅から車で10分ほど、藤の名所として知られる蓮華寺公園の近くに店を構える『ますだや』は、近隣の別の場所で約60年前に創業、その後現在に移転して40年ほどになる。3代目店主・増田祥光さんは、父親から店を受け継ぎ、自身で内装をデザイン、店舗を改装した。「私が書いたスケッチを基に、業者の方がほぼ想像通りの店舗設計をしてくれました」と話す店内は、大きなカウンターと、ライブ感のある天ぷら台が目を引く。店舗改装にともない、メニュー自体は改装前のものを引き継いでいるが、品数は絞り込んだ。増田さんがメインに据えたのは、そば店のメインと言える、そばと天ぷらだ。お客様が天ぷらを揚げているところを間近に見ることができる天ぷら台で揚げる天ぷらは、その様子を見ているだけで期待感が大きくなる。店が混雑していない時には、そばを出し、天ぷらを1品ずつ揚げたてで出すという気づかいもうれしい。