そば屋で酒を飲む
そば屋で酒は「体にも良し」
そば屋で飲む酒には「酒良し」「つまみ良し」に加えてもうひとつ、「体にも良し」という特長がある。
昔からそばは長寿の象徴、体に良さそうなイメージがあるが、実際、蕎麦の実は、米や麦よりもむしろ母乳や牛乳に近いほどのすぐれたタンパク源なのである。また、ルチンやリノール酸、ビタミンEを含んでいるので、毛細血管を丈夫にし、血圧を下げ、動脈硬化を防ぐなどの働きがある優れた食品だ。
そしてさらにそばは、胃を修復する働きがあるナイヤシンという成分を含んでいる。近年、赤ワインのポリフェノールが話題になるなど、アルコールにはいろいろなメリットがあることがわかってきたが、飲むとストレスと同じように胃を荒らしてしまうというデメリットがあることも確か。しかしそばとの組み合わせなら胃を荒らすことも少なく、安心してお酒を楽しむことができるというわけだ。
また、肝臓に脂肪がつくのを防ぐ働きをもつコリンというビタミンもそばは含んでいる。酒のみにとって一番の心配はやはり肝臓。その肝臓に良い成分までそばは含んでいるとは、科学的にみても酒とそばの相性はばっちりだ。