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建築家志望からイラストレーターへ
― 造形作家として長年、ご活躍されていらっしゃいますが、日本女子大学ご出身…。 安座上 はい、中学からです。 ― 大学でやってきたことと、現在のお仕事は、あまり関係ないですよね。 安座上 もともと建築家になりたかったんです。家や建造物を見るのがすごく好きで、中学のときから憧れていました。ですから、日本女子大の住居学科に入ったんです。でも、1年のときに履修した基礎意匠学というデザインの実技がすごく面白くて、デザイナーもいいなって。それで、ひょんなきっかけで立体作品をつくりはじめ、現在に至っています。もう24年になりますね。 ― ペーパークラフトは、作品をつくり、撮影して初めて完成するとうかがいましたが。 安座上 イラストレーションという仕事をしている以上、基本的には印刷物になって完成ですよね。特に立体は、角度とかバックの色とか、撮影のライティングひとつで表情がまるで変わります。それをすべてひっくるめて作品というわけです。 30年ぶりにラーメンを食べる― 縁あって本誌『酒めん肴』の表紙画を06年4月号から3年間お願いしましたが、安座上さんご自身、食べることはお好きですか? 安座上 オーガニックなものにこだわっていますが、グルメではありません。おいしい店を探して、予約したり、並んで食べたりということはしないですね。 ― 和洋中では?
安座上 やっぱり和食です。 ― つくるのはどうですか? 安座上 その質問、よく聞かれるんです。こういう仕事をしていると、「料理も細かいところまできっちりつくられて、お得意なんでしょうね」と誤解されることが多くて……。でも、実際は全然ダメ(笑)。 ― 和食では、どんなものが好きですか。 安座上 シンプルに、ご飯とみそ汁。それに魚や豆腐、野菜を中心としたおかずがあれば十分です。でも、12歳になる息子が今、肉食で、体に悪いなあと思いながら、肉料理が多くなっています。 ― 食べ過ぎなければ大丈夫ですよ。肉を食べている人の方が元気だし、長生きするんですよ。 安座上 そうなんですか。最近は息子がラーメンに目覚めてしまい、せがまれてラーメン屋に行くようになりました。 ― 僕も飲んだ後など、無性に食べたくなりますね。 安座上 私、もう30年以上も外でラーメンを食べたことがなかったんです。基本的にラーメンは食べないし、カップラーメンは今も嫌いで食べません。でも、食べてみたら、意外とおいしかった。 ― 豚骨系と醤油系、どちらが好きですか? 安座上 自分が食べているのが何系かわからないんですけど─今まで行った店は、「一風堂」「博多天神」だったかな。 ― それは豚骨系ですね。日本そばはどうですか。 安座上 好きですよ。最近は子どもが丼ものを食べるようになったので、そば屋にも行くようになりました。 ― どんなそばが好きですか。 安座上 ざるそばとか、つゆに付けて食べるのがいいですね。 ― 僕はそばの仕事をしていますが、パスタが大好きなんです。ゴルゴンゾーラにレモンの皮を刻んで入れると格別ですよ! 安座上 そういうひと手間かけるのがダメなんですよね。もっとおいしくしようという欲求がないんです。3歩あるいて、蓋を開けに戻るのが面倒というか(笑)。 ― ご両親も食べることにはこだわらない方でした? 安座上 父は好きでしたね。ものすごい凝り性で、自分で何でもつくるんです。それで、とっとと定年退職して、毎日料理をつくっていました。
サイズがいかに表現を左右するか― (アトリエにある作品を見て)これはずいぶん大きな作品ですね。 安座上 最近は、現代美術的にいきたいなと思うようになりまして。 ― 立体そのものが作品になるわけですね。 安座上 そうです。これまで、私の小さな作品を見た人から「すごく可愛いですね」と言われることが多かったんですね。でも、可愛いと思われることに、「何か違う」という思いが自分の中にずっとあって……。それが、去年、金沢の美術館で5メートルくらいの赤ん坊の作品を見たとき、すごく圧倒されたんです。 ― 受ける印象が違うんですよね。 安座上 それで、大きくつくってみようと思ったんです。「サイズ」がいかに表現や価値観を左右するか─というのが、現在のテーマです。 (09年10月15日ご自宅にて収録)撮影/ STUDIO MAX 高橋昌嗣 |
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