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半農半漁の寒村から人口365万都市へ― 今年は横浜開港150周年ですね。 小野 1859(安政6)年6月2日(旧暦)の開港から150年を迎えます。当時、横浜は東海道の宿場町で、戸数100ほどの半農半漁の寒村でした。開港によって新しく生まれ変わった横浜は、開国日本・新生日本の象徴となり、国内外から多くの人々が集まって、文化交流が盛んに繰り広げられたのです。 ― 小野さんは、横浜市に奉職されてどのくらいですか。 小野 38年です。 ― 40年近く横浜を見てきて、どのように変わりましたか。 小野 一番の変化は人口増ですね。昭和43年には150万人ほどでしたが、わずか40年間で365万人の大都市になりました。 ― 今、全国2位ですよね。 小野 はい。人口増にともなって、都市基盤を中心に整備を広げ、バランスのとれた街になってきました。市民のみなさんは、安全で便利、快適で心地よく暮らせる街を望んでいます。ただ、それだけでは街としての魅力はちょっと少ない。文化や芸術の蓄積も重要になってきます。 ― そういえば、横浜トリエンナーレもやってますね。 小野 2001年から始まった現代美術の国際展で、昨年は30万人以上の来場者があり大盛況でした。横浜はジャズ発祥の地でもありますし……。例えば、関内の一円で文化・芸術都市を標榜し、観光などで訪れる方々に、開港以来の歴史的建造物をはじめ、文化・芸術都市としての魅力に触れ合ってもらえるようになるといいですね。 ― 横浜は観光都市のイメージがありますが…。 小野 年間4500万人の人々が訪れ、特にMM線(みなとみらい線)の開業以降、この数は年々増えています。みなとみらい地区、山下・山手地区、中華街は、ショッピングや食事を楽しむ環境が充実しています。近い将来、さらに交通の便もよくなりますから、多方面のみなさんが日常的に横浜を訪れるようになる。観光都市としての色彩が、年年歳歳強くなっていくのではないでしょうか。 横浜の歴史と未来を壮大なスケールで演出― 今回のイベントについて教えてください。 小野 4月28日から、未来への「出航」をテーマに開催します。近代日本の礎を築いた先人の業績や歴史をあらためて認識し、日本人としての誇りを感じていただきたい。そして、「チャンスあふれるまち」の創造に向け、さらなる発展をめざす「横浜の元気」を感じとっていただきたいと思っています。 ― どこでやるのですか。 小野 横浜の原点でもあるベイサイド(みなとみらい21新港地区周辺)を中心に、ヒルサイド(ズーラシア隣接地区)、マザーポート(横浜駅周辺〜山下・山手地区)の3つのエリアに8つの会場を設け、さまざまなプログラムを展開します。
― 一番の目玉は? 小野 メイン会場のベイサイドエリアで、フランスのアートパフォーマンス集団「ラ・マシン」が日本初公開。高さ12メートルを超える巨大生物が、驚きと感動のパフォーマンスを披露します。人気映像作家・岩井俊二さんが初めてプロデュースするSFアニメ「BATON」も見逃せません。近未来の宇宙と地球を舞台に豪華キャストが登場。子どもたちに夢と希望のメッセージを伝えます。NHKが研究開発している超高精細映像と立体音響を使った540インチの「スーパーハイビジョンシアター」は、迫力満点ですよ。 ― それはすごい。 小野 夜の目玉は、地球をかたどった直径20メートルの巨大アドバルーンによる環境ショー。これは、宇宙飛行士の向井千秋さんにシナリオをお願いしました。 開国・開港都市の名物も味わえる― 大規模な仕掛けが盛りだくさんですね。「食」に関する催しはいかがですか。 小野 ペリー一行を饗応した料理を再現し、ご提供する予定です。 ― 当時のレシピが残っているんですか。ぜひ食べてみたい。 小野 赤レンガ周辺の会場では、テーマレストランを設け、開港5カ国(米・英・仏・露・蘭)、5都市(神奈川・長崎・新潟・兵庫・函館)の名物や特産品を展示・販売。歌や踊りなどもあり、国際性豊かな雰囲気を満喫できると思いますよ。 ― 国際的なバザールというわけですね。1日じゃ、とても回り切れませんね。 小野 横浜全体がお祭りムードに包まれる50年に1度の大祭典です。広く全国のみなさん、特に次世代を担う子どもたちに楽しんでいただきたいと思います。
(08年10月16日 横浜開港150周年協会にて収録)撮影:STUDIO MAX 高橋昌嗣 |
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