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そば粉の味がたまらなく好き― 食べることは好きですか。 佐藤 私はたいてい1日2食、忙しいと きは1食ということも多いですね。お昼はほとんど車の中でコンビニのおにぎりかサンドイッチですから、選択肢はありません。夜、ようやく仕事が終わって、そのときの気分で、食べたいなと思うものを1日1回食べられれば十分です。 ― 夜も会合がありますよね。 佐藤 はい、3軒、4軒と重なることも多いですね。ただ、会合といっても、私たちはご挨拶に行くわけですから、基本的には食べません。ビールで乾杯したら、席を立って名刺交換に回る。ですから、会合のときは食べ損ねてしまうことが多く、深夜近くに戻ってから、やっと食べられるということも。不健康ですね。 ― めん類はいかがですか。 佐藤 根っからの関東人なので、子どものころから、うどんよりおそば。そば粉の味が圧倒的に好きなんですね。 ― お気に入りの店などありますか。 佐藤 私には手の届かないお店ですが、青山や赤坂にある加賀料理の店では、そば懐石のコースで塩そばがいただけます。 ― 塩そば? 佐藤 昆布だしに塩味を効かせた透明な汁にそばをつけて食べるんです。 ― ほう。それは知りませんね。 佐藤 微妙なだし加減が上品で、非常においしいですね。 ― お酒の方は? 佐藤 おそばには焼酎がいいですね。夜、会合がないときは、おそばで済ませることが多く、仲間数人とそば屋へ行き、焼酎と肴を頼んで、最後にそばでさらっと締めるというのが好きですね。 10代のころから経済を意識していた
― もともとエコノミスト希望だったのですか。 佐藤 なりたいというか、経済が好きなんですね。社会の人間模様やいろいろな利害関係を、どう縦軸横軸で整理し、政治や行政として最大公約数を見つけて秩序を見いだしていくか。そういう交通整理のような仕事に憧れていました。 ― 経済だからといって数字の世界ではないんですね。 佐藤 なぜエコノミストから政治の世界に入ったかというと、エコノミストは数字を分析して予測するだけなんですね。現状がこうだと、将来こうなりますといういくつかのシナリオを出すだけで、この国はこうあるべきだという判断はしません。これからは価値判断をして国をつくり直していく時代です。価値の序列などは主観的なことですし、それを判断していくのは政治家の仕事なんです。 ― 僕は数字が全くダメだったので、新聞記者になったんです。 佐藤 私は頭の中が理系なんですね。どうしても数学的な思考で、「こうなれば、こうなる、だからその先のシナリオは1、2、3……」となってしまう。評価の善し悪しはわかりませんが、「理路整然としていて、話し方も淡々としていてわかりやすい」、とはよく言われます。 きちっと本質を語る政治家でありたい― 政治家は言葉遣いが大変ですよね。 佐藤 私なりには万全の注意を払っているつもりです。この世界の言葉遣いとか、失言をしないための、やんわりとした言い回し、逃げ方とか。民間人の立場で言っていいこと、政治家として正しくても言ってはいけないことなど、立場をわきまえた話し方をあらかじめ習っておくことが大事なんですけど、私の場合は、いきなりマスコミが来ましたから。当初、その呼吸がわからなかったので大変でした。
― 忙しすぎて、趣味などを楽しむ時間なんてなさそうですね。 佐藤 私は、アウトドア派なんですね。小学3年生のころからスキー合宿に行っていましたし、アメリカにいた民間時代は、ゴルフのレッスンを受けたり、キャンプにもよく行きました。鑑賞系では、ドイツの重厚なオペラが好きです。ただ、この世界に入ってからは、プライベートな時間はほとんどありませんね。 ― 政治って面白いですか。 佐藤 非常にダイナミックですね。私は、政治屋ではなくステイツマンとして仕事をするために政治の世界に入った、そういう思いでいます。 ― なるほど。今後の夢は…。 佐藤 この新しい21世紀の日本を、子どもからお年寄りまで、みんなが夢と希望を持てる社会にしたい、その思いだけです。私は経済をやってきましたから、まずは日本経済が自信を取り戻す政策を打ちたい。アジアが急成長しているように、成長のダイナミズムは、今、海外にあります。それを日本にも取り込んで、活力ある国に立て直していく。問題山積ですけど、それを実現するために、さらに政治家として精進していきたいと思います。 ― そばのように細く長く。太く長くたっていいんですよね。 佐藤 そうですね、おそばのように贅肉を落として、本質を語る。そういうスタンスでいきたいと思います。 (08年8月6日衆議院議員会館にて収録)STUDIO MAX 高橋昌嗣 |
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