麺類雑学辞典


麺類屋の看板
 江戸末期の風俗誌『守貞謾稿』は、看板について次のように書いている。

招牌、俗二カンバント云、看板也。
然レバ、板ヲ用フヲ本トスル也。今世モ、三都トモ板ヲ用フ者多ク、板ハ槻ヲ専トシ、墨書或ハ文字ヲ彫テ、墨漆、或ハ金箔押モアリ。又、塗看ニハ杉檜板ヲ用フ。

 招牌は「ショウハイ」と読む。明治以降もしばらくは、看板を表す言葉として使われたが、江戸時代はもっぱら招牌のほうが用いられていたようだ。

 同書は、招牌は看板なのだから板を用いるとしている。その伝でいくと、基本は木の板に店名や売り物などを書いて庇の上に掲げたり軒下に吊るすのが本筋となるが、当時からこの形に決まっていたわけではなく、軒先の路上に置く箱看板や行灯型のものなど、さまざまな形の看板が紹介されている。

 そば屋、うどん屋など麺類店の看板もいくつかの種類があった。そのうち古いのは、長方形や櫛形などの形に切った板の下に細長い紙を何本も吊るしたものだ。柄のない刷毛のような形である。

-1-


麺類雑学辞典メニューへ 次ページへ

お問い合わせはこちら お問い合わせはこちら
copyright(c)1998-2007(社)日本麺類業団体連合会/全国麺類生活衛生同業組合連合会