麺類雑学辞典
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そば屋と酒
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 そばブームとともに、そば屋で楽しむ酒が何かと話題になるようになっている。しかし、そば屋酒という言葉があるくらいで、昔からそば屋と酒は縁が深いとされる。

 さらに、そば屋ではたんに「酒」といわず「御酒(ごしゅ)」とか「上酒(じょうしゅ)」と呼ぶ伝統があった。これには、「さけ」という音があまりきれいではないからとか、「避け」や「裂け」に通じて縁起が悪いため、などという説があるが、真偽のほどは不明である。

ちなみに、御酒という言葉はたんなる酒の尊敬語ではなく、酒を飲む人 (あるいは酒をくれた人) を立てるためにていねいに表現するという意味合いもあるそうだ。もともと古代の酒は神に供えるもので、そこから神酒(みき、御酒とも書く)という言葉も生まれている。一方、上酒とは文字通り、上等の酒とかよい酒という意味である。

 いずれにしろ、ただ酒といわず御や上をつけたということは、単純にていねいな言葉遣いをしたというのではなく、やはり吟味した酒という意味を込めていたのだと想像される。そばに冠した「御膳」などという言葉とも通じるのではないか。

 江戸時代末期の風俗を伝える貴重な文献として知られる『守貞謾稿』には、当時のそば屋の品書きが記されている。

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