麺類雑学辞典
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鍋焼きうどん
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冬季に喜ばれる麺類といえば、鍋焼きうどんが挙げられる。

現在では、ざるうどんなどの冷たい品書きが人気になっているが、うどんはもともと冬場に温めて食べるものだったようである。元禄10年(1697)刊の『本朝食鑑』には、うどんは寒い時節のもので、ひやむぎは暑い時節によいとしたうえで、寒温の区別なく食べる人もいると書かれている。この時代すでに、うどんとひやむぎの季節による食べ分けが定着していたわけだ。

天保・嘉永期(1830〜1854年)の江戸風俗の記録『守貞謾稿』の著者・喜田川守貞は大坂に生まれ、30歳の時に江戸に出た人である。そのせいか、当時の上方のうどんの品書きも紹介しているが、うどんは温かいかけが基本だったようだ。江戸のそば屋で出していたうどんも「あんかけ」である。

また、いずれの場合も季節については触れていないから、うどんといえば年中を通して、温かいものと決まっていたと考えられる。ただし、この時代の文献にはまだ、鍋焼きうどんという品書きは出てこないという。

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