第41回

日本ど真中の宿場町で歴史の店を盛り立てる蕎麦屋一家の幸せ一杯

にっぽん蕎麦紀行 写真・文/旅行作家 富永政美

鶴が舞う姿の群馬県

群馬県民に親しまれる「上州かるた」には、県の名物やお国自慢がいろは順に詠み込まれている。その“つ”が、「鶴舞う形の群馬県」である。右の地図をごらんいただきたい。鶴にしてはちょっと太り過ぎだと思うんだが、そこは向こうッ気の強い群馬県人。郷土の形を、首をのばして東へ羽ばたく鶴の姿に見立てたのだろう。

「鶴舞う形の群馬県」

「鶴舞う形の群馬県」

その鶴の首根っこの辺り。県の真ん中に位置するのが、人口4万8千の渋川市である。東京から関越道を走って、高崎、前橋を過ぎれば、次は「渋川・伊香保インター」。そこは伊香保温泉の入口、雄大な榛名山の麓である。

榛名山が迫る住宅街

榛名山が迫る住宅街


出ベソ丸出しのお地蔵さま

だが、渋川市民には、我がマチが「群馬の中心」という意識はない。なぜなら、渋川の観光キャッチ・フレーズが「日本のヘソのまち」だからだ。渋川こそは「日本の中心」と全国に宣言し、毎年、7月最後の週末には、陽気な「へそ祭り」を開催して、市民総出で盛り上げているからだ。中心街の寄居町には「へそのまち」のシンボル…、「へそ地蔵様」が祀られ、可愛い出ベソを丸出しにしている。その横に立つ「日本の中心標」には、「北緯36度29分・東経139度0分」と刻まれている。

渋川へそ祭りのマスコット(市役所ロビーで)

渋川へそ祭りのマスコット
(市役所ロビーで)


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