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にっぽん蕎麦紀行



第21回滋賀県長浜市『茂美志゛屋』など
琵琶湖北岸の歴史の街で3種類の麺を売り分ける名物男




◎太閤秀吉出世の町

千成瓢箪を模している長浜市のマーク
千成瓢箪を模している
長浜市のマーク

長浜市の旧街道
長浜市の旧街道


琵琶湖の北岸、長浜市は木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が、初めて城持ち大名に出世した所である。出世街道を驀進した藤吉郎の背後には長浜町民たちの絶大な支援があった。
天下を取った太閤秀吉は、長浜の町を免税地として優遇し、それは既得権として、江戸時代の終わりまで続いた。いま琵琶湖畔には藤吉郎が築いたお城が再建され、長浜市は秀吉公の旗印「千成瓢箪」(せんなりびょうたん)を市のマークに掲げている。

江戸時代の長浜は北国街道の宿場町。街道名物として「のっぺいうどん」が人気を呼んだ。その「のっぺい」の老舗(しにせ)『茂美志゛屋』(もみじや)が、最近始めた蕎麦の専門店が、変わった食べ方を提唱するユニークな店だという。のっぺいうどんも魅力だし、さっそく出掛けてみることにした。






◎蚊帳の町からガラスの町へ

黒壁ガラス館
黒壁ガラス館


宿場町長浜は、琵琶湖水運による物流の町としても栄え、明治以降は蚊帳(かや)と縮緬(ちりめん)の生産地として発展した。
だが、第2次大戦後は、その特産品が2つともダメになり、街はさびれきった。そこで町民が知恵をしぼったのが、ガラス工芸技術の導入による町起こしだった。それが大成功。
いま、宿場の名残をとどめる町並みには、豪壮な「ガラス鑑賞館」が建てられて、世界のガラス工芸の逸品を集めるほか、中心街にはきらびやかなガラス工芸の店が軒を連ね、観光客の人気を呼んでいる。






◎宗匠服の美老年

『茂美志゛屋』の辻喜八郎さん
『茂美志゛屋』の辻喜八郎さん


のっぺいうどんの『茂美志゛屋』は、中心街の「大手門通り」でも、ひときわ古びた店だった。黒格子に囲まれた構えが、歌舞伎の舞台から抜け出たように美しい。
「ご主人は?」と聞くと、「ハイハイ」と奥から現れたのは、水戸黄門か松尾芭蕉か…、宗匠(そうしょう)服をダテに着こなしたご貫禄満点の“美老年”。お名前は辻喜八郎さん、62歳という。



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