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棟上そば
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いまでも建築現場で見かけることがあるが、昔から屋敷などの大きな建築があると、骨組みが出来あがってから屋根の一番高い部分に、棟木を上げて祝う「上棟式」が行われた。「棟上そば」は、別名「建前そば」ともいわれ、上棟式のときにそばのほかに祝儀と祝い物などが工事関係者に配られた。

そばは清めの食べ物であるという考え方から、こうした儀式には欠かせないものとされたようだが、普段、小さな建築のときでも工事関係者一人一人にもりそばと祝儀、つまみ、煮しめ、瓶詰の日本酒などが振舞われ、その後、場合によっては親方の音頭で「木やり唄」が披露された。

祝い事や、季節の節目にそばを食して吉例とする「そば嘉例」の風習は古くからあるが、例えば、住居に関連した「引越しそば」の風習は、江戸の中期ごろから始まったものとされており、新しく引っ越してきた場合、隣近所へ二つ、家主には五つというようにそばを配って挨拶代わりとした。

人にそばを配る意味は、「細く長くお付き合いを願う」とか「末永く側でお世話になる」という意味をこめた江戸っ子の洒落だといわれているが、実際には江戸の中期のころはそばの値段が手頃だったことに加えて、かなり広く庶民の間に普及していたことが主な理由のようである。ちなみに、明治の末期から大正のころになると麺類店が「そば切手」というものを発行するようになり、隣近所に現物のそばを配る代わりに、券面に品書きや額面を記した切手を配るようになったという。

●参考文献「蕎麦辞典」「そばやのはなし」
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