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ほうとう
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「ほうとう」は山梨県の郷土食として有名であり、「のしいれ」とも呼ばれて、昔から親しまれている麺料理である。味噌か醤油仕立ての汁で、幅広く切った生麺と一緒にかぼちゃ、大根、にんじん、青菜、里芋、油揚げなどの食材を煮込んだほうとうは、季節を問わずいつでも食されるが、秋のかぼちゃが出始めるころから翌年の3月ごろのシーズンにこれを食べると1年中風邪をひかないといわれている。

ところで、この「ほうとう」のルーツは中国にあるという説がある。例えば、ほうとうの名前が見える古い文献のひとつに、平安時代に活躍した天台宗の僧侶円仁が、遺唐使として中国に渡った10年間の足跡を記した「入唐救法巡礼行記(にっとうぐほうじゅんれいぎょうき)」があり、この中に、いろいろな場所で3回「ほうとう」と呼ばれる食べ物を食したことが記されている。

また、中国で5世紀のころ編集された農書である「斉民要術」の中にもほうとうの説明があり、これには、小麦粉を冷えた肉汁でこねて、両手で揉んで親指ほどの太さにしたものを、二寸に切り、水に浸しながら薄く押し広めて、強火で煮たものという説明がある。

わが国でも937年ごろに編集された「和名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)」という文献の中に、同じように小麦粉をねり、押し広めて四角に切ったものが「ほうとう」と呼ばれたという記述がある。さらに時代が下って、平安中期(11世紀以降)のころになると藤原道長の「御堂関白日記」など貴族たちが残した日記や、清少納言の「枕草子」にもほうとうは頻繁に登場するようになり、このころからごく一般的な食べ物として受け入れられていったようである。

●参考文献「つるつる物語り」「そば・うどん百味百題」
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