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九品院(くほんいん)
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九品院は、浄土宗誓願寺に属した「塔頭寺院」の一つで、「延命蕎麦喰地蔵尊」をまつっていることで知られる寺である。誓願寺は、江戸時代の初期に小田原から神田に移転し、明暦三年(一六五七年)のいわゆる「振袖火事」のあとで、浅草田島町に移転した。このころの誓願寺は境内に一六の塔頭寺院があり、檀家に豪商なども多く、隆盛を誇っていたようである。九品院にある石仏は、もともと小田原の近くの地中から出土したものを納めたらしい。「蕎麦喰地蔵」の伝説が生まれたのはちょうどこうした時期のことである。

当時、浅草広小路にあった『尾張屋』という店に毎晩、高僧がそばを食べにきた。店の主人が不思議に思い、後をつけると地蔵堂の中へ姿を消した。実は僧は地蔵さまの化身で、その夜の夢枕に現れて、供養してもらった礼に店の主人とその一家を守ることを告げたという。主人はその後も地蔵さまにそばを供え続けたので、一家は江戸中に悪疫が流行したときにも守られ、無事息災に暮らすことができたという。明治以降、九品院を含む各塔頭寺院は本坊である誓願寺から独立し、大正一二年の関東大震災以降、一一の寺院が練馬に移転した。

現在地は、西武線か都営一二号線の豊島園駅のすぐ近くで、山門には「浄土宗田島山一一寺」としてあるが、九品院および「延命蕎麦喰地蔵尊」は、向かって一番奥の左側に鎮座しており、いまでも願かけなどにそばを供するという。

●参考文献『蕎麦辞典』『めん』
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